説明
フランス在住の韓国人ピアニスト、フランチェスカ・ハン。
東京のジャズシーンを牽引する須川崇志、石若駿との濃密なトリオ演奏
-オリジナル7曲を収録した、2017年東京録音
現フランス在住、ソウルの音楽シーンで早くから頭角を現した韓国出身のピアニスト/作曲家、フランチェスカ・ハンによる注目のトリオ作品。
2004年にニューヨークへ渡り、クイーンズ・カレッジで研鑽を積んだフランチェスカは、2015年に東京に拠点を移し、須川崇志(b)、石若駿(ds)とのトリオをはじめ、ジーン・ジャクソン、本田珠也ら日本を代表するミュージシャンと多彩な編成で共演。東京のジャズ・シーンで4年間にわたって精力的に活動し、2019年からはフランスを拠点としている。
本作『Sisyphus』は、2017年3月、東京・Studio Dedéで須川、石若とのトリオによって録音された作品。ジャズクラブで数多くのステージを共にした三人による、強烈なエネルギーと繊細なインタープレイが鮮やかに刻まれている。
第一子の妊娠中に作曲した子守歌「Petit Soleil」、菊地雅章へのオマージュ「Chrysanthemum」、アルベール・カミュの『シーシュポスの神話』への示唆も込められたタイトル曲、スタンリー・カウエルとラルフ・アレッシへの敬意を込めた「Cowelessi」など、7曲すべてがオリジナル。鍵盤を愛しむような柔らかさから力強く芯のある響きまで、多彩なタッチで広い音域を自在に行き来するフランチェスカのピアノと、瞬時に呼応する須川と石若。思索的なコンポジションと創造的な即興が共存する、濃密な演奏がここにある。録音からおよそ10年。Studio Dedéならではのミキシングとマスタリングを施し、時を経てなお鮮やかな音楽を、こだわりの作品として完成させた。
■収録曲
1. Petit Soleil – 7’13’’
2. Chrysanthemum (for Kikuchi) – 6’40’’
3. Sisyphus – 6’52’’
4. Circle – 6’02’’
5. Cowelessi – 6’09’
6. Count Yourself – 4’48’’
7. Detour – 4’49’’
■演奏
フランチェスカ・ハン Francesca Han (piano)
須川崇志 Takashi Sugawa (double bass)
石若駿Shun Ishiwaka (drums)
■フランチェスカ・ハン Francesca Han <Profile>
韓国出身。6歳よりピアノを始める。大学でクラシック音楽と作曲を学んだ後、ジャズに傾倒し、ソウルの音楽シーンで早くから頭角を現す。2004年にニューヨークへ渡り、クイーンズ・カレッジにてブルース・バース(p)、デヴィッド・バークマン(p)、マイケル・モスマン(tp)、アントニオ・ハート(as)らに師事し修士号を取得。同時期にジェイソン・モラン(p)やラルフ・アレッシ(tp)にも師事した。ニューヨークを拠点とした8年間に数多くのアンサンブルで演奏を重ね、ジャンルの枠を超えた感性が光るセルフタイトルの1stアルバム(2009年)を発表。2011年にはラルフ・アレッシ、ドリュー・グレス(b)、コーコラン・ホルト(b)、ジャスティン・ブラウン(ds)を迎えたカルテット作『Illusion』を録音した。2012年のソウル帰国後に発表した初のソロ・アルバム『Ascetic』では、ニューヨークでの研鑽によって確立された独自の音楽性を提示。その後、アレックス・シピアギン(tp)とのデュオ作『Dream Episodes』(2014年)、トリオ作『Blues Suns』『Icarus』(2015年)、韓国の伝説的シンガーであるMs. Parkとの共演作『Body & Soul』(2016年)と精力的にリリースを重ねた。また、ソウル芸術大学をはじめとする複数の大学で後進の指導にもあたった。
2015年に拠点を東京へ移すと、須川崇志(b)、石若駿(ds)とのレギュラートリオをはじめ、ジーン・ジャクソンや本田珠也らと多彩な編成で数多くの公演を行う。
2021年にはラルフ・アレッシとの再共演を果たし、名門スタジオ・ラ・ビュイソンヌにて録音したアルバム『Exude』(HANJI、2022年)を発表。各メディアで高い評価を獲得し、2019年夏より拠点を置くフランスでも確固たる評価を築く。
現在は、ピエール・フェニシェル(b)、フレッド・パスクア(ds)とのトリオ「WAKAN」での活動や、韓国・日本の即興演奏家たちとのコラボレーションを展開。ソロ・ピアニストとしても活動する傍ら、仏イストルのミシェル・ペトルチアーニ音楽院(西プロヴァンス音楽院)にてジャズ・ピアノの教鞭を執っている。









